CGI, SSIを設置

< 概要 >

Mac OS XのWebサーバでCGIやSSIを利用できるように設定する。

< 解説 >

Mac OS XのWebサーバでは/Library/WebServer/CGI-Ececutables/の中にCGIファイルを入れれば、http://www.mac-room.com/cgi-bin/〜.cgiとかにアクセスすることで普通にCGIが利用できます。しかし、これを/Library/WebServer/Documents/や/users/(ユーザ名)/Documents/の中でもCGIが動くようにしたいと思います。

< 設定の手順 >

/Library/WebServer/Documents/(/users/(ユーザ名)/Documents/)の中でCGIを利用するにはhttpd.conf((ユーザ名).conf)を修正します。

【「ライブラリ」−「WebServer」−「Documents」内でCGIを利用する場合】

/Library/WebServer/Documents/の中でCGIを利用するにはhttpd.confを修正します。このhttpd.confとはApacheの動作を細かく設定しているファイルです。10.4以前は「/etc/httpd」の下に、10.5〜10.11では「etc/apache2」の下にあります。この場所はFinderでは見えないところにありますので、ターミナルを使ってまずはバックアップを取りましょう。
HDD内の「アプリケーション」フォルダ−「ユーティリティ」フォルダに「ターミナル」というアプリケーションがありますので、それをダブルクリックして開きます。そして以下コマンドを入力してhttpd.confをホームの「書類」フォルダにでもバックアップを取ります。(「␣」はスペースを表しています)
< 10.4 > cp␣/etc/httpd/httpd.conf␣/users/(自分のユーザ名)/documents/.
< 10.5〜10.11> cp␣/etc/apache2/httpd.conf␣/users/(自分のユーザ名)/documents/.
これでホームの「書類」フォルダにhttpd.confというファイルが見えるようになってコピーされました。このファイルを修正して、元に戻しますが、そうするとオリジナルが消えてしまいますので、Finder上でhttpd.confをhttpd_backup.confとかの名前で複製しておきましょう。
次にホームの「書類」フォルダのhttpd.confを「アプリケーション」フォルダにある「テキストエディット」というファイルで開きます。httpd.confをテキストエディットで開くと下のようにいっぱい文字が書いてありますが、ここで<Directory "/Library/WebServer/Documents">と</Directory>で挟まれた「Option Indexes FollowSymLinks MultiViews」と書かれた行を探してください。全体の1/3くらい(10.5以降は全体の真ん中あたり)のところにあります。この前後に書き足します。

下図のように赤枠,青枠,緑枠で囲んだところを書き足してください。青枠がSSIを利用するために必要なもので、赤枠がCGIを利用するために必要なもの、そして緑枠でインデックスファイルの拡張子を.htmlや.htm以外の拡張子もインデックスファイルとして登録しています。

これを元のところに戻してあげましょう。
< 10.4 > cp␣/users/(自分のユーザ名)/documents/httpd.conf␣/etc/httpd/.
< 10.5〜10.11 > cp␣/users/(自分のユーザ名)/documents/httpd.conf␣/etc/apache2/.
これでhttpd.confのファイルを修正できました。あとはcgiファイルであれば拡張子を.cgi、そしてSSIファイルであれば拡張子を.shtmlにして保存/実行するだけです。

【「ユーザ」−「(ユーザ名)」−「サイト」内にWebを保存している場合】

「ユーザ」−「(ユーザ名)」−「サイト」内にWebを保存している場合は(ユーザ名).confというファイルを修正しますが、これは10.4以前は「/etc/httpd/users」の下に、10.5〜10.8では「etc/apache2/users」の下にあります。この場所もFinderでは見えないところにありますので、ターミナルを使ってまずはバックアップを取りましょう。
同じようにターミナルを使って、以下コマンドを入力して(ユーザ名).confをホームの「書類」フォルダにでもバックアップを取ります。(「␣」はスペースを表しています)
< 10.4 > cp␣/etc/httpd/users/(ユーザ名).conf␣/users/(自分のユーザ名)/documents/.
< 10.5〜10.11 > cp␣/etc/apache2/users/(ユーザ名).conf␣/users/(自分のユーザ名)/documents/.
これでホームの「書類」フォルダに(ユーザ名).confというファイルが見えるようになってコピーされました。このファイルを修正して、元に戻しますが、そうするとオリジナルが消えてしまいますので、Finder上で(ユーザ名).confを(ユーザ名)_backup.confとかの名前で複製しておきましょう。
次にホームの「書類」フォルダの(ユーザ名).confを「アプリケーション」フォルダにある「テキストエディット」というファイルで開きます。(ユーザ名).confをテキストエディットで開いて「Option Indexes MultiViews」と書かれているところの前後に、同様に赤枠,青枠,緑枠で囲んだところを追記しましょう。最後に元のところにファイルを戻してあげましょう。
< 10.4 > cp␣/users/(自分のユーザ名)/documents/(ユーザ名).conf␣/etc/httpd/users/.
< 10.5〜10.11 > cp␣/users/(自分のユーザ名)/documents/(ユーザ名).conf␣/etc/apache2/users/.
これで(ユーザ名).confのファイルを修正できました。あとはcgiファイルであれば拡張子を.cgi、そしてSSIファイルであれば拡張子を.shtmlにして保存/実行するだけです。

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